深夜0時、私たちは虹の大橋に到着した。午前0時──橋を渡ると呼ばれる声がする、という噂。霧の川面と等間隔の街灯が、静寂を支配していた。

深夜0時の到着

深夜0時、虹の大橋に到着。街灯は等間隔に並び、川霧が視界を奪う。足音の反響と水音が重なり、「もう一人がいる」錯覚が忍び込む。

English (Intro)
Midnight arrival at Nijino Bridge. The lamps stretch in perfect intervals, fog erases distance, and every step seems echoed by unseen footsteps.

噂と体験談（要約）

• 橋の中央で録音を始めると「かえして」という声が混じる。
• 欄干から川面を覗くと、白い服の女影が立っているという。
• 車に戻ると後部座席に“もう一人”が座っていたという証言。
• 帰路で事故に遭い、目撃者は「車内に四人いた」と語った。
• 真偽は不明だが、橋の工事・事故記録の一部に欠落があり、噂は長く残されている。

SHIKIの地域・史実解説（要点）

• 地理：相模川を渡す主要橋。川霧が発生しやすく、音が反響・歪む地形。
• 歴史：江戸期は交通の要。昭和期に架け替えと拡幅。戦後の自死・事故の記録が散見。
• 橋の構造：長大桁と等間隔の街灯が“無限に続く”錯覚を生む。
• 帰結：心理的条件と環境が重なり、“呼ばれる声”を体験しやすい場所性。

RINの断片メモ（都市伝説）

• 昭和期の事故記録に“欠落”がある。
• 川面に映る「影」が水の揺れと無関係に立つ、という証言。
• 「人工的構造物が霊を留める器」というオカルト文献との類似。
• 「橋は渡すものではなく、呼ばれたものが集まる器。」── YAMI

周辺スポット：藤野やまなみ温泉

橋から車で15分ほどの山あいにある温泉。源泉かけ流しのアルカリ性単純温泉で、美肌効果があり「美人の湯」として知られる。露天風呂からは相模湖や山並みが見渡せ、夜には星空が広がる。

位置情報・マイマップ

虹の大橋と周辺（藤野やまなみ温泉・夜景スポット）をマッピングしました。